もう悩まない!離婚に迷っている気持ちをスッキリさせる方法
いろいろ考えた末、離婚に踏み切ろうと一度は決心したものの、本当に離婚した方がいいのか心が揺れ動いてしまうことは珍しいことではありません。
もし、あなたが離婚を迷ってるのであれば、まず冷静に話し合う場を持つことが必要です。
また、話し合いの方法としては、家庭裁判所による調停を利用する方法もあります。
今回は、離婚に迷っている気持ちをスッキリさせる方法について、考えてみたいと思います。
成功する離婚の話し合いの仕方とは
夫婦の間に深刻なトラブルが起こった場合、そのトラブルを解決するまでの期間が長くなればなるほど意地の張り合いになり関係を修復したり、今後の夫婦関係について話し合うことが難しくなります。
このため、夫婦どちらかが家を飛び出してしまうなど、一時的な感情により決定的な事態になる前に、冷静に話し合う機会を設けることが非常に重要です。
夫婦が冷静に話し合い、離婚に迷っている気持ちをスッキリさせるためには、第三者による立ち会いをお願いするのが賢い方法です。
たとえば、仲人さんや共通の友人知人などに立ち会いをお願いするのもひとつの方法です。
もし、仲人さんや共通の友人知人などに適任者がいなかったり、現在の夫婦の状態を知られたくなかったりする場合には、専門家によるカウンセリングがおすすめです。
専門家によるカウンセリングは、精神医学や臨床心理学などの知識を持つカウンセラーによって行われるため、いろいろな心理技法を用いて夫婦の心の問題を解決するサポートを行ってくれます。
また、カウンセラーによっては、法律的なアドバイスを行っていたり、お酒、DV、借金などそれぞれの問題に精通したカウンセラーもいるため、夫婦間のトラブルの原因がはっきりしている場合は、それぞれの分野の経験が豊富なカウンセラーにカウンセリングをお願いした方がよいでしょう。
家庭裁判所に離婚相談する方法
また、離婚に迷っている気持ちを整理するためには、家庭裁判所を利用する方法もあります。
一般的に、家庭裁判所は離婚の際、調停を行う役所というイメージがありますが、夫婦関係が円満でなくなった場合に良好な夫婦関係を回復するために話し合いを行う場としても利用することができます。
そして、家庭裁判所で良好な夫婦関係を回復するために話し合いを行うためには、「夫婦関係円満調整の調停」を申し立てなければなりません。
夫婦関係円満調整の調停は、家事審判官1名と、民間から選ばれた調停委員2名で構成される調停委員会立ち会いのもと行われます。
調停委員が夫婦それぞれの事情や意見をヒヤリングした上で、夫婦関係が円満にいかなくなった原因はどこにあるのかや、夫婦関係を改善するためにはどのような方法が考えられるのかなどについて、具体的な解決案を提示したり、解決のためのアドバイスをしてくれます。
また、夫婦関係円満調整の調停の際には、お互いが直接顔を合わせなくてもすむように、待合室を別にするなどの配慮もされているので安心です。
なお、夫婦関係円満調整の調停の申し立ては居住地の家庭裁判所にて行うことができます。
夫婦関係円満調整の調停の申し立てを行う際には、費用や書類が必要となるため、詳細について事前に家庭裁判所に確認した方がよいでしょう。
勝手に離婚届を出されない方法
夫婦関係円満調整の調停により合意された内容は、調停調書と呼ばれる書類に記録されます。
しかし、調停調書には強制力が無いため、調停調書の内容が守られない可能性も考慮しておかなければなりません。
調停調書の内容が守られなかったり、調停がうまくいかないことがはっきりした場合には、夫婦関係円満調整の調停を話し合いにより離婚を成立させる離婚調停を行うことも視野にいれ行動することも考えておきましょう。
また、調停の行方によっては調停中にもかかわらず相手が勝手に離婚届を出してしまう可能性も考えられます。
相手が勝手に離婚届を出してしまう可能性が考えられる場合には、離婚届が役所に提出されても受理されなくする離婚届不受理申請書を提出しておく方法が有効です。
そして、財産分与を避ける目的で勝手に財産を処分される可能性が考えられる場合には、財産保全措置について弁護士や行政書士などの専門家に相談した方がよいでしょう。
なお、夫婦関係円満調整の調停を行うことにより、第3者の視点から適切なアドバイスや適切な解決方を提示してもらうことができるため調停の結果を待つことなく、関係が円満に戻る夫婦もあります。
調停の結果を待つことなく夫婦関係が良好になった場合には、家庭裁判所に調停の申し出を取り下げる手続きを速やかに行いましょう。
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